入れ歯が完成するまでのプロセス
実際には、このスタートが大切です。
まず、現在の歯の状態について、レントゲン検査も含めて詳しく審査。その上で、詳しく今残っている歯をどの程度残すのか、あるいは総入れ歯にするのか、上下の歯でどこをどうしたいのか‥など、将来にわたってどんなふうに自身の歯と暮していきたいかを詳しくお聞きします。
そして、ドクターとしての、いくつかの選択肢を提示させていただきます。
治療計画の見通しやトータルの費用のこと、そのほか治療後のメンテナンスについてもお話ししますので、その中から、患者さん自身にとって最適なものをお選びいただきます。
入れ歯をつくる前の、抜歯、詰め物、被せ物などの外科的要素も絡む処置をします。
特に部分入れ歯の場合などでは、入れ歯を支える重要なキーポイントになる歯があればそこを支えとするために歯の形を変えていったり、あるいは、総入れ歯の障害になる歯があれば抜歯する場合もあります。
あわせて、口の中を精査し、その患者さんの歯はこれからどうなるかの最終形をイメージしていきます。
実際には、歯をさわっていくうちに、思った以上に歯の状態がよくなることがあります。
長い間、虫歯などを放置していて、入れ歯に至ってしまうという方が多いので、「この際じっくり」という気持ちで気長に治療に臨んでいただきますようお願いします。
- 前処置が終わったら、そこからが初めて入れ歯の作業。まず、型どりに十分な時間をかけ、精密な型を起こします。
- 次は噛み合わせを決めます。歯の本数が少なくて、本来の噛み合わせが再現されない場合は、噛み合わせをさぐる必要があります。
患者さんの口に合わせてみて、ご本人の感覚や外観を確かめながらじっくり時間をかけての作業になります。1日ではなかなか決まらず、日を改めて2回、3回と続くこともあります。
噛み合わせがほぼこの位置と決まったら、今度は歯を実際並べ、患者さんの口の中に仮の入れ歯になる直前の段階のものを実際に入れてみて、出来上がりのイメージを確認してもらいます。
入れ歯は、形として完成して、それでおしまい……というわけではありません。それを実際に機能させてみなければ意味がないからです。
模型の上では機能しても、実際の口の中ではイメージどおりに機能するかどうかわかりません。ですから、ここから先は、完成したものを装着していただき、食べ物を噛んでもらったりしての調整を行います。
調整作業用の仮の入れ歯では、何かを食べる場合の負荷がかかった状態は再現できないので、実際に稼働させてみて調整していくわけです。この最終段階、完成一歩手前においてさえ、どうもしっくりこないという場合もまれにあります。そんな場合は、振り出しに戻って型をとり直すところからやり直します(この場合は、追加料金はかかりません)。
「患者さんの満足」こそが本当のゴール。私たちはそう考えます。
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